ひつじ大学地域文化講演会のご案内(2月)
ひつじ大学地域文化講演会のご案内
皆様におかれましてはますますご清祥のことと
お慶び申し上げます。
ひつじ大学地域文化講演会を下記日程で開催することとなりましたのでご案内申し上げます。2月のテーマは「地域史のなかの子ども」です。吉井藩の貴重な事例をもとにして、江戸時代に行われていた「小児養育制度」の内容について学びます。
・日時 2020年2月15日(土)
受付:午後1時 講演:午後2時~午後3時30分
・場所 吉井文化会館小ホール
・講演者 中嶋 義明 先生(近世史)
・講演タイトル 江戸時代の人口増加政策
−吉井藩の事例を中心に−
・お問い合わせ先
吉井文化会館 電話 027-387-3211
ひつじ大学 rakura4@gmail.com
■
「令和元年度 ひつじ大学研究シンポジウム 若手研究者交流会」を下記日程で開催することとなりましたのでご案内申し上げます。今回のテーマは「群馬県の秘境イメージと妖怪」です。
これまで群馬県地域は、「気軽に行ける秘境」として多くの人々の好奇の眼差しに晒されてきました。奇怪な伝説に満ちた野蛮な土地であり、妖怪や心霊スポットの噂にもこと欠きません。しかしその実態はどうなのでしょうか?
今回は新進気鋭の二名の妖怪研究者を講師にお迎えし、これまでにない視点で「群馬県の地域性」を論じていただきます。ご多用中とは存じますが、是非ともご出席を賜りますようお願い申し上げます。
趣旨説明 「21世紀の民俗学における妖怪研究」
廣田龍平先生(東洋大学非常勤講師)
筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻満期退学。
主要論文:「怪奇的自然は妖怪を滲出する 非近代的諸世界における「人ならざるもの」の褶曲」『ユリイカ』2018年2月号、「仮設住宅団地の考現学 ならびに死者がモノと言葉に残す痕跡について」『現代思想』2019年7月号
講演「突撃!隣の群馬県-栃木の妖怪研究者、秘境グンマイメージと対峙す-」
永島大輝先生(下野民俗研究会会員 公立中学校教員)
共著に『妖怪憑依擬人化の文化史』(笠間書院 2016年)論文やコラムに「創作妖怪はいかにして妖怪らしさを感じさせるのか」『昔話伝説研究』38号 2019年、「「異世界はエレベーターとともに。」You Tuberの都市伝説」(『世間話研究』27、2019年)「下野妖怪採訪」(『怪』vol.0051、KADOKAWA、2017年)
「異類博覧会へようこそ」(『怪と幽』vol.001、KADOKAWA、2019年)など。
1.日時 2020年1月11日(土)午後2時〜午後3時30分
2.場所 吉井文化会館小ホール
3.住所 〒370-2132 群馬県高崎市吉井町吉井285-2
4. お問い合わせ先 吉井文化会館 電話 027-387-3211
メール(ひつじ大学) rakura4@gmail.com
ひつじ大学 地域文化講演会(九月の予定)
ひつじ大学地域文化講演会のご案内
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、このたびひつじ大学地域文化講演会を下記日程で開催することとなりましたので
ご案内申し上げます。ご多用中とは存じますが、是非ともご出席を賜りますよう
お願い申し上げます。
記
1.日時 2019年9月21日(土)
受付:午後1時 講演:午後2時〜午後3時30分
2.場所 吉井文化会館小ホール
3.住所 〒370-2132 群馬県高崎市吉井町吉井285−2
4.講演者 ひつじ大学学長(理事長)佐藤 喜久一郎
5.テーマ 「小幡氏の再興―三碑と上野国の宗教者コミュニティー」
6. お問い合わせ先
吉井文化会館 電話 027-387-3211
メール(ひつじ大学) rakura4@gmail.com
報告の趣旨
ユネスコ「世界の記憶」(国際登録)申請書の[羊太夫伝承]の項には以下の記述がある。
「こうした口承伝説の存在は、地域形成の記憶を伝える多胡碑が長い年月に渡って地域の人々の社会的・精神的結びつきとしての役割を果たし、人々の信仰の対象となっていたことを物語る。そして、それによって形成されたコミュニティーが、長きにわたって碑を守り伝える原動力となっていたことを窺わせるものである」。
信仰などを紐帯として作られた「地域の人々」のコミュニティーが「地域形成の記憶」の受け皿となり、そこで物語が記憶され伝えられることで多胡碑が守られた、という趣旨なのだが、この「コミュニティー」の歴史について具体的な研究は少ない。在地の神職、修験者、僧侶などが石碑の管理に関わった事実は知られているものの、組織の全容や歴史的変化については未解明の部分が多いのである。また、彼らの活動が現代まで続いていることも、世間にはあまり知られていないようだ。
ひつじ大学では、以上のような状況を鑑み、本報告において、過去の遺産を守る宗教者コミュニティーの歴史を詳しく検討し発表することにする。
具体的には、報告者が2019年6月に実施した上野国一宮大宮司家(小幡家)の史料調査の成果をもとにして、神社文書から宗教者の世界観や歴史観をさぐり、彼らと、彼らを取り巻く村人の活動によって「共同体的記憶」=「地域史」がどのように作り出されたか考えてゆく。
宗教者たちはどのような組織を作り、どのような方法で過去の遺産を守ろうとしたか、そして近現代以降も、多胡碑の国有化、一宮の官社化といった危機のなかで、彼らはどのような方法で自らのやり方を貫こうとしたのか。従来検討されることの少なかったテーマを新史料に基づき考察する。
主な内容
はじめに…地域の伝統は誰が担うか
1、三碑が重視された理由
2、一宮の再建と「歴史」の再構築(近世初期)
3、石碑管理権をめぐる闘争(近世〜近代)
4、小幡氏と国の対立(近現代)
5、小幡氏の再興(近現代)
おわりに…対立を乗り越えて