軽井沢での講演会

3月1日に軽井沢で講演会をします。タイトルは「軽井沢宿と佐藤家の伝説」

「地元民」を物語の主人公とした、珍しい歴史語りをしようと思います。

軽井沢は近代の別荘開発で全国に有名になった町ですが、
町域には、江戸時代までの三宿(軽井沢、沓掛、追分)と周辺の山村地域が含まれます。

軽井沢の文化には、日本の中心的文化に直結するきわめてモダンな面と、逆にきわめて地方的で、土着的な面があります。

軽井沢に別荘をもつ政治家や文化人の随筆などには、私の一族、佐藤家の面々がしばしば登場します。佐藤織衛、佐藤万平、等々、気をつけて調べてみると多く見つかるでしょう。
しかし、それらの多くは旅人の記録であり、地元民の考え方や生き方=文化について教えてくれるものではありません。

私達は、ホテル経営者、別荘管理者、その従業員、としての顔のほかに、「町民」「地元民」「村の仲間」「家族」などの顔をもっています。

今回の講演会では、「義賊 佐藤佐太夫の伝説」「山の民の流浪と神仏の裁き」など、佐藤一族をめぐる土着的な伝説をご紹介させていただきながら、宿場時代の軽井沢の歴史と文化について解説します。

といっても、「身内向け」にとどまらず、開かれた内容のお話にいたします。

物語には興味深い内容のものが多くあります。軽井沢の別の一面を知る機会として、広く一般の方に聞いていただけたらと思います。