兵語

昨日不思議な夢をみたので、今日は和本の書棚を開けてみた。

わが家にはさほど珍しい本はないが、少し前、家の建て替えのときに和本を入れた茶箱が二つでてきて、
そこに旧藩関係の書物が何点か混ざっていた。
聞いた話では、伊勢崎藩御典医を勤めていた栗原順庵という人の旧蔵本だという。



これは藩校 学習堂の教授だった村士玉水(1729−1776)の『兵語』で、全三巻。

長沼流の兵法をベースに、村士が自分の考えをまとめたものだというが、
手元には一巻しかないので全貌が分からない。機会があれば二巻、三巻を探して読んでみたい。


書物に捺されている「伊勢崎藩岡田重光」は、この地域では時々見かける蔵書印だ。
村士玉水の弟子に岡田寒泉という人がいるが、岡田重光はもっと明治に近い時代の人ではないかと思う。

順庵と親しい人なのかもしれない。